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【映画:感想】SAYURI

公式サイト

映画館のポイント貯めて、無料で見てきました。
感想は、自腹切ってもう一度見る気はないけど、パンフレットくらいは買っても(儲けさせてやっても)良いかという感じでした。

以下、ネタバレです。


■文化描写について
まぁ前評判というか、スタッフや評論家の発言が「これはファンタジーです」の一色だったため、「こりゃ、日本だと思って見ると大怪我するな」と思い、最初から「西洋人が思い描いたアジアの架空の国」だと思ってみていました。
その甲斐あって、結構楽しく見れました。途中までは。

画面いっぱいに日章旗や旭日旗が出てきた日にはさすがに自分は騙せなかったなぁ…。
あのシーンでこりゃ駄目だ状態に。

日の丸が出てきて、ここって京都?東京?少なくとも日本に「ミヤコ」なんていう都市は無いよね?
京都だとしたら、あんな道が曲がりくねっているのはおかしいよね?
東京だとしたら、まぁ許せるけど、いや、本当に東京?本気?
しかもなんだか軍隊に強制的に疎開させられているけど、そんなの第二次大戦中にあったかい?なによあれ。

等などなど。その時点から突っ込みどころ満載に。
駄目よ、ファンタジーと言い切るのであれば、そんな判りやすいアイコン出しちゃ。夢から醒めちゃうわ。
というわけで、上手く騙してくれなかったロブ・マーシャルを私は糾弾したいと思います。

どうせアメリカ人には「中国も日本も同じアジアでわかりゃしないんだ」という指摘もありますが、それはそれで真理であり良いと思うんですけど、だからといって日本人が「そりゃおかしい」と指摘するのはおかしくはないし、やるべきだと思うんですよ。
だって日本人が指摘しなきゃ誰も指摘しないじゃん。
相互理解の段階で相手が間違えるのは仕方が無いけど、それを指摘するのが大事。そうでしょ?

で、糾弾なんですが、これが結構難しい。
微妙にあっているけど、微妙に間違っているところがあるから(笑)
ここが明らかに可笑しいとは言えるけど、極々少数の例外を出されて「日本にもこういうところは実際にありますよ」と言われちゃいそうだから。
前評判で可笑しいと言われていた神社で紐を引っ張ると鐘の「ゴーン」という音がするというのも、実際にああいう鐘というかドラを鳴らす神社ありますし。
なんだかんだ言っても、結構日本ってアジアなんだな、というのが今回の感想のひとつかも。
スタンダードな日本ではないものの、日本国内探せばありえるアジアンな物ばかりを集めたという印象。

ちなみに、芸者役の人たちの着物の着こなしや髪型は論外です。指摘する気にもなりません。
というか、ロブ・マーシャルはこの辺りはわかっていて外していると思うので指摘する意味が無いのかな、と。
とくにチャン・ツィイーの髪型や着物の着付けは主人公だけあって、アレンジが入りまくっており、直視に耐えがたい出来となっていました。
あれはちょっと、見てられないなぁ…。
とくに舞妓時代の髪型は貴方、どこの中国人ですか?という身も蓋も無い問いかけをしたくなりました。駄目じゃん。

あと、舞はねー、どうしてくれましょうか。あれ。指摘すらしたくも無い。ふざけんな。


■ストーリーについて
私は役所広司さんのファンなので、ファンの欲目があることを最初に言っておきます。
さゆりは昔から会長さんが好きなんだけど、その一方で延さんにも惹かれていて、最後に会長と結ばれる際にも、延さんに対していくばくかの未練がある、という風に見えたんですけどそれで良いんでしょうか?
世間様ではハッピーエンドだと言われているらしいんですが、どうにも釈然としないというか、煮え切らないというか、とてもじゃないけどすっきりした終わりだとは思えないんですけど。
私は原作読んでいないので勝手なことをいいますが、会長と延さんの役どころをひとつにまとめてしまった方が良くないですか、これ。
あの展開で延さんが退場というのはかなり嫌な雰囲気なんですけど。会長への思いを秘めたまま、延さんのところへーの方が展開的に奥行きが出ませんか?
多分、原作ではもっと紆余曲折があるのだろうなと思いつつ、なんだか会長がぺらぺらで、延さんが何の意味があったのかと思うのですよ。


■キャストについて
とりあえず熱演をしていたなぁと思う準に。
・大場寿々花 文句無し好演一等賞。今後が楽しみです。
・ミシェル・ヨー 姐さん格好良いー。
・役所広司 ファンの欲目。英語の合間に日本語の発音で台詞を言うのは凄いと思いました。あれは良いわー。
・桃井かおり/工藤夕貴 日本人キャストは良かったなぁという印象。
・コン・リー 姐さん髪を下ろしているシーンが多くておどろおどろしくて怖い。

あ、チャン・ツィィーが居ない。決して悪かったというわけではないんですが、良かったかと言われると印象に残らなかったとしか言いようがなく…。美人さんだったんですけどねー。どうにも良い子で終わったというか。


■まとめ
文化描写→突っ込みどころ満載
ストーリ→消化不良
キャスト→子役万歳
お勧め度→いまいち
DVDは? →役所さんのために買いそうな自分が嫌(笑)

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